「チャオプラヤ・テラス」
「農場から食卓へ」。タイ全土から集めたこだわりの素材を、伝統の炭火焼きの手法で調理。そして魅せます!シェフ“Pod”の匠の技。川を眺めながらゆっくりご賞味ください。
…そんなコンセプト。これぞタイの美しき食文化。新オープンのこのレストランも、フォーシーズンズの別格ぶりを見せつけてくれます。
全席アウトドア。川沿い高級ホテルの送迎船が行き交う、優雅な眺めです。
すべてが格段に贅沢。それでいてシンプル。フォーシーズンズはそういうホテルですね。
世界中、数々のトップクラスの厨房で活躍してきたシェフ“ポッド” こと ジェッサダー・クルアパント氏。その経験と“タイならでは”を生かし、ここでしか味わえない創作の数々披露しています。
〜Cocktail〜
・THAI BITTER ORANGE (スピリッツ)490++B
・NORTHERN G & T(カクテル)490++B
食前のドリンクは、ジュースみたいじゃない大人の「お酒」です。この季節には、サンセットの時刻からの早めスタートもおススメ。タイの自然派ワインやカクテルも揃っています。
タイ各地の厳選素材を、炭火調理で。
〜食前のコンプリメンタリー〜
サービスのタイ式ディップサラダ。これに始まり、料理は総じて、素材のセレクトが心憎いです。「どや、知らんやろ!」みたいなモノでは決してないけど、はぁ~アレね!食べたことあるわ的な、嬉しいラインを絶妙に攻めてる感じ。
〜 TO START 〜
TUBTIM SIAM POMELO SALAD 460B
日本人が特に好きなメニューの一つ、ヤム・ソムオー。車海老の仲間の“バナナ海老”は、ポメロに負けないほどゴロゴロ入ってます。サクッとした慈姑(クワイ)や、黄身がトロンと溶け出す隠し(?)ウズラ温玉など、おいしい嬉しい一品でした。
「タイのルビー」の名を持つ極上品質のピンクポメロを使っています。すごくジューシーな果肉なのに、粒は細かくて食感がとてもデリケート。
CHARGRILLED MAHA SARAKHAM WAGYU BEEF SALAD 860B
取材者が特に魅了されたメニュー。タイ東北部マハーサラカム県のWagyuは、肉汁のうまみがしっかり味わえる、おいしい赤身ビーフでした。潔い辛味と、炒り米の香ばしさ。これぞ東北の肉料理!
SURAT THANI BLUE SWIMMER CRAB SALAD 790B
南タイスラータニー県産のカニを使用。白いのはヤングココナッツの果肉です。珍しい素材を使っていても、味は酢味噌和え「ぬた」を思わせ、なじみやすい和え物です。
〜SIGNATURE FIRE SKEWERS〜
TRIO COMBO 690B
看板メニューの炭火串焼きは、スモーキーな香りを漂わせながら七輪でサーブされます。こちらはバナナ海老の南国式マリネ串、カオヤイ産オーガニック鶏串、ラチャブリー産オーガニック豚トントロ串の3種セット。
みんな大好きなコームーヤーン(トントロ)。脂がのってて、タレ味しみしみで最高です。
そのままで美味しいですが、3種のソースも添えられます。ピーナッツカレーとビネガー、そしてこちら、タマリンド・椰子糖(パームシュガー)・七味唐辛子などをブレンドした東北風の特製タレ。
〜GRILLED MEAT & FISH〜
RED GROUPER IN BANANA LEAF 950B
メインディッシュの魚料理は、日本でも高級魚のアコウ(キジハタ)。焦がしトマト、ロングビーン(タイの長~いいんげん)、バジル添え。
蒸し焼きにも炭火を使います。バナナの葉に包んで蒸し焼きにして、5種もソースを添えて…そんな発想は日本ではあり得ない!「食」とは実に、異文化への冒険ですねぇ。
KHAO YAI ORGANIC CHICKEN 850B
胸肉とモモ肉、それぞれの部位の違った味わいが楽しめます。ターメリック、レモングラス、ガーリックでマリネ。なんて香ばしいんでしょう。タイはやっぱりチキンが抜群だと思いますね、私は。
メインに添えられるソース5種。手前のオレンジ色は、ベアルネーズ(溶かしバターと卵黄のフランス式ソース)×ラープ(東北式ひき肉サラダ)の特製ソース。以下、時計回りに、炙り唐辛子ディップ「ナムプリック・ヌム」、「シーフードソース」、「辛味タマリンドソース」、「チミチュリ(アルゼンチン式オリーブビネガー)」。
〜SIDES〜
SPICY BARBECUED CAULIFLOWER 250B
唐辛子入り大豆麴(こうじ)を加えて鉄板焼きにしたカリフラワー。ナイス焦がし具合。
FRIED BROWN RICE 260B
銀杏や慈姑(クワイ)がコロコロ入った玄米ガーリック焼き飯、美味~。サイドディッシュのセレクションに入ってます。(確かにここの食事は、白いご飯でおかずモリモリというスタイルではないね)。
〜DESSERTS〜
最後まで香ばしく。デザートも炭火ローストにこだわった手間ひまかけた創作です。これがね~またステキなんですよ!
GRILLED CHIANG RAI BABY PINEAPPLE
テーブルサイドで仕上げてくれるとっておきのデザート。2時間ローストしたパイナップルは、小さくてかわいい「プーレー」種。カラメルラムソースがたっぷり垂らしてあります。
ただでさえ甘い極上のパイナップルに、さらにバターキャラメルソース、バニラホイップ、ラムバナナアイスを自由に添えて…。←と聞いて想像できる至福のスイートな世界が、本当にそのまんま!魅了されました。ああ今すぐにでももう一度食べたいです。
GRILLED CALAMANSI GRANITA
「カラマンシー」は、フィリピンでよく出回る東南アジアの柑橘。これを使ったスイーツは、柚子やネーブルやライムを思わせるリフレッシングな風味。タイでももっと使ってほしい、と個人的に思う好ましい味なんです。
ビックリするような見た目では決してないのですが、食べるとあら!満足度は極めて高いんです。爽やかなだけでなく、中のクリーミー&リッチなパンナコッタとのハーモニーなど秀逸。
〜プティフール〜
最後にプティフールのサービスが。ライムとメレンゲのひとくちタルト。こういうことをやってくれると、感激は最後に爆上がりしますよね。
こういう感動的に豊かな場所があるから、バンコクってすごいなぁと思うんです。川は流れ、幸福な時間はゆっくりと、思い出はずっとずっと。素晴らしいなと思う一軒でした。
Chao Phraya Terrace 【Four Seasons Hotel Bangkok at Chao Phraya River】
Comments